定期点検のみでは防げなかった整備不良による不具合
その非常用発電機は万全の状態でしょうか?
先の東日本大震災において、被災地域にあった非常用発電機の一部が正常に稼動しませんでした。
震災時に発生した発電機の不具合
東日本大震災での不具合における点検・設備不良の割合
燃料切れや津波の被害等を除いて、非常用発電機の機能を十分に発揮できなかった不具合の多くが、点検・整備不良によるものでした。従来も、非常用発電機の点検は、様々な保守業者によって行われてきたのにも関わらず、この事態を食い止めることはできなかったのです。
点検・設備不良の原因
無負荷(空ふかし)運転点検
従来の検査は、無負荷(空ふかし)運転点検が多く、非常時に発電機が稼働したのと同様の負荷がかかった状態での出力確認が不十分だった。
負荷の低い実負荷試験
実際にスプリンクラーや消火栓ポンプを起動させて行う実負荷試験は、一気に負荷がかかり、エンジントラブルの危険があるため、試験が行われなかった。
費用がかかる実負荷試験
実負荷試験は、少しずつ負荷率を調整しながら行えば安全であることは分かっていたが、費用がかかるため行われていなかった。
非常用発電機の負荷試験は、関係法令に定められたビルや施設のオーナーの義務です!